このお話を読んでなにを思いますか?
- 明穂 池田
- 4月4日
- 読了時間: 2分
更新日:4月13日
こちらも先生に教わったお話です。
あるところに幼い子をもつ女性がいます。
ある日その子が突然亡くなりました。
女性は死を受け入れることができず
名医を探し「この子をどうにかしてください」
と言います。
亡くなってしまっている以上、もうどうすることも
できません。
悲しんでいる女性のもとへお釈迦様がやってきます。
「どうされましたか」
女性は「この子をどうにかしてほしいんです」
お釈迦様は言いました。
「私にケシの実を2粒持ってきてくれたら
どうにかできるかもしれません」
ケシの実はインドでは一般的に家庭の木に実っています。
簡単に手に入れることができます。
女性は「すぐにお持ちします」と言いました。
お釈迦様は言いました。
「ただし一つ条件があります。
その家にこれまで一度も死人がでていないこと。
死人が一人もこれまでにいない家のケシの実にしてください。」
女性は探し回りました。
ケシの実が実る木は、家はたくさんありました。
しかしどの家を訪ねても
これまでに一度も死人がいない家というのは
ありませんでした。
疲れ果てた女性にお釈迦様が
「どうでしたか」
女性は言いました。
「お釈迦様。この子は亡くなってしまったのですね」
お釈迦様はもしかしたら最初に女性に会った時に
「命は必ず終わりがくるものですよ。
受け入れて下さい」
と言ってしまえばそこで済んだかもしれません。
でもそこで言いませんでした。
この話から感じ取ることや
思うことはきっと人それぞれです。
皆さんは何か感じましたか?

お釈迦様は、死について本人自身が気づくことを望んでおられたのではないかと思いました。
そして、その気づきのきっかけを与えてくださったのが、お釈迦様だったのではないかと感じました。 明穂さんは、どのように感じましたか?